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隣は何をする人ぞ

家の話題を扱ったので、ちょっとそれに関係したお話を。 私が権利書を購入したときのことです。

権利書はゲーム内で NPC が 2M で販売、ゲーム外ではマイレージ交換品として 2,000pt で用意されていますね。 マイレージポイントとゴールドとのレートの関係から、現在は新規に入手するなら自分で交換するか、交換品をゲーム内で購入が一般的みたいです。(運営さんが何を思ってマイレージに入れたのかは分かりませんが、折角のゴールド回収手段だったはずなのに勿体無いですよねぇ)

家を持つことに決めた私も、まずは権利書を手に入れるべく買い CH を立てることにしました。 今はノアドール需要のためか若干値上がり気味のようですけど、当時の相場は 800k くらい。 聞く話では 800 で立てておけばまず買えるだろうとのことです。

ただ私は買いを立てたまま待ち続けるのが嫌だったので、少し上乗せして 900 で募集してみることにしました。 この値段ならさすがに二、三日もすれば売り手が現れるだろうと思いながら、実際は待つこと 1 時間ほど。 さっそくお客さんが来てくれたようです。

売ってくれる人だろうと期待して対応すると、あら、なにやら様子が違うみたいですよ。

  1. <買)土地権利書@900k> xxx : 土地権利書 900k で置いてるベンダーなら どこそこ でみましたよ
  2. <買)土地権利書@900k> xxx : 何番 アルター下りて どっち の方向へ
  3. <買)土地権利書@900k> xxx : これこれこういう 特徴のある家です

ベンダー情報くれたんですねっ。 しかも凄く丁寧に。 ありがとうございます!

お礼を述べて早速行ってみると、迷うことなくたどり着いたお家で確かに権利書が 900 で置いてありました。 もちろん買わせて貰ってと。 あ、そうだ、報告もしとかなきゃ。 さっきの方に無事買えたことと、改めてありがとうを伝えておきました。

これが購入したときの経緯です。

CH を立てた時点で私が想定していたのは、売主さんが現れることだけでした。 例えば「マイレージと交換してくるからちょっと待ってて」だとか「もう少し高値だったら売ってもいいよ」だとか、そんな感じの交渉くらいしか想像してなかったんですね。

ところが実際 CH で声をかけてくれたのは情報提供者さん。 別段何もおかしくないやりとりなんですけど、期待していたのとは全然別方面からのアクションだったので、ちょっとビックリしてしまいました。 もちろん、ありがたいことではあるんですけど。

さてここでちょっと話が飛びます。

私が初めて MMO(某ネ社の運営するマイナーなゲームでした)に触れたときには、動いているキャラクター達が(もちろん NPC もいますけど)皆誰かが操っているという事実に感動したものです。 日本中、世界中のプレイヤー達が、この画面の中で繋がっているんだあ。 今すれ違ったのは、どこか遠い場所の、会ったこともない誰かさんが動かしてるのね! なんてことを思った記憶があります。 私とは全く関係のない意思で、それぞれが好きなように動いてるんだー、って。

多人数が参加するオンラインゲームですから、そんなことは当たり前なんですけどね。 当然すぐにそんな感覚も薄れていってしまい、今ではもちろん画面の向こう側に別のプレイヤーさん達が "居る" ことを特に意識することもなくなりました。

ただ意識しないといっても、それはこれから起こるだろうやり取りが想像できているからです。 街中でおしゃべりしたり、取引したり、PT プレイやレイド戦で協力して戦ったりとか、多分こういう感じに私に関わってくるんだろうなあっていうのが予想できるから、向こうにいる人の意思を意識せずに済んでいるんじゃないかと思うんですね。

でもやはり画面の向こう側は私とは全く別のものです。 私が居ようが居まいが関係なしに、プレイヤーはそれぞれの価値観でもって活動しています。 活動範囲がたまたま被る場合にお互いに関わるだけの話で、別のものはやっぱり別のもの。 各々が独立してるんですから、その関与の仕方だって想定できるものばかりではありません。

そして今回のように予想してなかった方向からの関与があると、「画面の向こう側の人」をどうしても意識してしまうんですね。 ああ、私とは全く別の場所で活動している人が居て、たまたまその人との交差点にあたったんだなあって。 さらには、この人はこんなことを考えてるのかなあとか、想像したりなんかもしちゃいます。

予期していない関与にもいろいろありますね。 それがハラスメントのようなものだったらもちろん願い下げです。 ですが、善意を持った不意の介入ならこんなに嬉しいものはありませんよ。

今回、予想していたものとは別の形ですが、私は迅速に目的を達成することができました。 売り手たるベンダーの家主さんにとっても商品が売れるのはいいことだと思います。 情報をくれた彼女(女性でした(後述))の立場はよく分かりませんけど、少なくともこのことで損をしているとは思えません。 いいことばかりで誰も損をしていないのは素晴らしいことですね。

こんな予想外の嬉しい出来事があるから MMO って楽しいなあって思うんですよ。 全く別の場所で、独立して動いている人が居るからこそ経験できることなんだと思います。 オフゲだったらありえないですもの。 決まりきった対応が返ってくるのみじゃなく、ハッとさせられる刺激があるからこそ面白いんです。

普段は特に意識できなくても、オンラインゲームって存分に面白い要素を含んだメディアなんでしょうね。 そんな素晴らしい世界に身をおけることに感謝しながら、歌姫は今日もダイアロスを走り回っております。

願わくば私の行動が誰かの幸せに繋がらんことを――。

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