ある歌姫の一日 -Master of Epic-

オンラインゲームではいろいろな場所で争いが起こりますね。

対人戦のような直接的な物ばかりでなく、ボスのルート争いや、狩り場の縄張り争い、生産者の価格競争のようなもの、誰が一番早く～といった競争の類いならアスリート大会みたいなものもありますし、新要素の検証なども早解き合戦の要素になり得るかもしれません。

MoE ではトレードも立派な戦いでして――。

取り引きやアイテムの受け渡しで他の PC とトレードする際、相手が売買 CH などを介してやってきた人ならまず大丈夫なのですが、これが知り合い相手になると油断できません。

トレードは、一度 ACCEPT ボタンを押すと、相手がボタンを押すまで何もできなくなるのですよね。 相手側はアイテムやお金の追加ができるのに、こちらは追加どころかキャンセルもできません。

ええ、内容をお互いが確認してから取り引きが完了する以上、どちかかが先に OK することになるわけですし、アイテムのやりとりをする仕様は確かにこれで十分です。

でもでも、先に OK すると、相手からアイテムやお金を送られ放題の状況ができあがるんですよっ！ これは怖いです。

いつだったかレランの友人相手に、うっかり先に ACCEPT してしまった時、トマトジュースを一枠おしつけr……（こほん）、おまけで戴いたことがあって、その消費に苦労した覚えがあります。 レランな人々は枠単位で考えるから困るんですよねー。 あれ以来、取り引き時には相手を見て警戒するようになりました。

さて以上はこちらが先にアクションを起こした場合の話ですが、逆に言うなら、相手が ACCEPT を押しさえすれば、後は完全に自分のペースにできるわけです。

余計な心配なしに取り引きを完了させることもできますし、一方的に何かを渡すことも可能。 都合、安心して取り引きするため、アイテムを窓に乗せたらこちらからボタンは押さず、相手が OK するのを待つようになります。 アドバンテージを取るために分かっててやってるのですから、ずるいですね。

さて、そんな人間同士が取り引きをすると……。 そう、どちらが先に ACCEPT を押すかのにらみ合いが始まります。

それで先日もちょっとした勝負になりました。

友人が美容営業をしていたので、そこへ遊びに行った時のことです。 お手入れをしてもらったまではよかったのですが、彼女は美容料金を取ろうとしないくせに、帰り際にお土産だけは渡そうとしてきたんですよ。

さあこれ幸いと美容代を窓に乗せようと狙っていたら、案の定向こうも警戒しています。 トレード窓の向こう側にお土産だけが乗せられていて、双方ともボタンを押しません。

……。（数秒経過）

私は相手が ACCEPT したら代金＋αを乗せてトレード完了させたいのですけど、向こうは受け取るつもりがないのですね。 お互いに「あなた、早く ACCEPT 押しなさいよ」と、そんな状況のようです。

ではその緊迫した場面をご覧ください。

いやあ、怖いですねー。（その場で突っ込みを入れられなかったのが残念っ）

街中で取り引きするだけなのに、身の危険が危ない（？）というお話でした。